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2023.06.06

奥会津デジタルアーカイブ準備室の活動を報告します(Japan Open Science Summit 2023)

奥会津デジタルアーカイブ準備室室長・榎本千賀子さんがJapan Open Science Summit 2023「born-digital地域資料の収集と継承を考えるセッション」に報告者として登壇します。
奥会津におけるborn-digital地域資料(電子資料として生成された地域資料)の現状と、現在準備室で検討を進めている地域共有ストレージについて、報告を行う予定です。他地域における地域資料の現状や、デジタル化が進む現在における地域資料概念の広がりについても知ることのできるセッションです。ぜひご参加ください。

■イベント詳細
Science Summit 2023
https://joss.rcos.nii.ac.jp/
C1: born-digital地域資料の収集と継承を考えるセッション
6/20(火) 16 : 00~17 : 30

■参加申込みフォーム
https://form2.jst.go.jp/start?a=cecf6efcf5048d611a080625e7b26c3af2d76ab3&lang=je

2000年代以降、地域に関する写真やテキスト・出版物などの地域資料は、それまでの紙媒体中心から、生成から配布に至る全ての過程を電子データで完結する“born-digital”な形態が主流になりつつある。さらに、スマートフォンやSNSの急速な普及により、地域や社会を表現する大量のデータを個人が生成・所蔵することがすでに日常化している。
一方、それらborn-digital地域資料(Born-Digital Regional Memory:BDRM)を対象にした、収集・保存・公開に関する組織的かつ継続的な取り組みは限定的であると言わざるを得ない。過去約20年間にわたり生成され、今後の技術進化によりさらに質・量ともに増大することが予想されるBDRMを後世に継承し、社会的・学術的資源として利活用するために、多様な立場の担い手たちによる議論が求められている。
本セッションは、合同会社AMANE・山形大学附属博物館による共同提案である。両機関は2022年にデジタルアーカイブに関する包括連携協定を結び、山形地域における地域の記憶を対象としたアーカイブ事業に取り組んできた。本セッションでは、その成果を出発点として、BDRMに関する技術・枠組み・社会的認知など、多様かつ多面的な議論を参加者全員で行いたい。

■報告者
〇大月 希望(東京大学大学院)
〇持田 誠(浦幌町立博物館)
〇榎本 千賀子(新潟大学)

■コメンテーター
〇堀井 洋(合同会社AMANE)
〇小川 歩美(合同会社AMANE)
〇佐藤 琴(山形大学附属博物館)
〇小幡 圭祐(山形大学附属博物館)